金を払わないと親族なのに脅迫…オビ・ミケル、アフリカのたかり文化を暴露 「いい加減にしろ、知ったこっちゃないと」

かつてチェルシーなどでプレーした元ナイジェリア代表ジョン・オビ・ミケル。

日本代表とも対戦した2016年のリオ五輪にはオーバーエイジで参加している。

ナイジェリア代表は資金不足に陥っていたことから、高須克弥医師が寄付を行ったことも話題になった。

そのオビ・ミケルはリオ・ファーディナンドのYouTubeチャンネルでアフリカでの金についてこう話している。

「これはあまり話したことがないと思うけれど…アフリカでは金を稼いでも自分の金ではない。親族やいとこらが大勢いる。

妹がある男と結婚する。彼はただオビ・ミケルの親族と結婚したいだけだ。なぜなら、それで人生は解決したと思うからね。そいつの面倒を見始めると、妹に送った金はそいつに渡り、そいつは好きなことに使う。

(アフリカ以外では)誰も知らないことさ。自分の金は自分のものではない。

給料を貰うと、『これはあの人のために、これは別の人のために、これは母と父のために』ってね。いつの間にか、自分の分は他より少なくなっている。

それが文化だ。彼らはそうしてもらうことを期待している。彼らからすれば借りがあるのさ。

この話は伝えられなければいけない。多くの若いアフリカ人選手たちはこれから同じことを経験するので、知っておくべきだ。彼らはどう対処するのかを知る必要がある」

「『(資金援助を打ち切るために)いい加減にしろ、知ったこっちゃない』と言わなければいけない時もある。自分は5年ほど前にその時が来た。

『もうやらない』と告げた。サッカーをプレーし始めた時からずっとそうしてきたからね。

悪者になるのさ。相手は電話に出なくなる。やつらは電話するのに慣れている。こちらのことを気遣うのではなく、『何をくれんだ?』とねだるためにね。

(資金援助を打ち切るために)強くならなければいけない。家族には多くを与えてきた。

与えることだけをやり続けると、彼らは超安定しているから、残りの人生でずっとそうしてくれることを期待する。

彼らは『もし払わないなら、マスコミに行くぞ』なんてことを言ってくる。

『家族だからしてきたのにこれか』って思うね。

アフリカでは誰もがこういう話を明かすわけではない。『どうやってこれを話せばいい』って僕らは思うからね。自分たちの血で脅されているようなものさ」

親族から金をたかられてきたというミケル。

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それはアフリカの文化としつつ、若手選手たちには時には資金援助を断ち切る強さを持ってほしいとも思っているようだ。

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