【深ヨミ】日向坂46最新アルバムの初週地域別販売動向を過去作と比較調査

2023年11月15日公開のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”(集計期間:2023年11月6日~11月12日)で156,728枚を売り上げて首位を獲得した日向坂46の『脈打つ感情』。

同作は日向坂46の2ndアルバムで、初回仕様限定盤TYPE-A、TYPE-B、通常盤の3形態で11月8日にリリースされている。収録内容は形態によって異なるが、「君しか勝たん」「月と星が踊るMidnight」「Am I Ready?」などのシングル曲は全形態共通の楽曲となっている。

ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『脈打つ感情』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/131967/2)は『脈打つ感情』と2020年9月リリースの1stアルバム『ひなたざか』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2023年の1月2日から11月12日までに発売された全てのアルバムの販売比率も“全アルバム”としてグラフに追加している。

グラフを見てみると、『脈打つ感情』の関東での販売比率が『ひなたざか』から大幅に増加しているということがまず目に入る(50.2%→66.6%)。他の地域はそれに比例するように比率が減少しているが、北海道、甲信越、中国、四国は±2%以内に、北陸と近畿は±1%以内にその差をとどめている。

全アルバムと比較すると、『ひなたざか』は東北、関東、甲信越、北陸、中部、中国、四国において全アルバムより高い比率を記録していて、北海道もかなり全体と近い数値となっている。『脈打つ感情』は前作とは打って変わり、前述の関東、そして甲信越のみが全アルバムを上回っていて、その他の地域は全アルバムよりも低い比率を記録している。ただし、北陸、中国、四国はその差が±1%以内となっている。

前作と比べ、関東における販売比率が大きく伸びを見せた『脈打つ感情』。前作『ひなたざか』はリリースから24週に渡ってアルバム・セールス・チャートに登場し続けた。前作から地域別販売動向に明らかな変化が見られる本作が、2周目以降にどのようなチャートアクションを見せていくのか、注目していきたい。

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