チェルシーなどで活躍した元ナイジェリア代表のジョン・オビ・ミケル氏が、元イングランド代表のリオ・ファーディナンド氏のポッドキャスト『Vibe with Five』に出演。これまでに何度も論じられてきたクリスティアーノ・ロナウドvsリオネル・メッシの論争について、独自の視点から見解を示した。
ミケル氏はチェルシー時代、クリスティアーノ・ロナウド、メッシの両方と対戦したことがある。「私はメッシのファンだ」と断りを入れつつ、両者と対戦した経験を踏まえてこのように語った。
「今だから言うけど、クリスティアーノがいたマンチェスター・ユナイテッドと対戦した時は、『アッシュ(元イングランド代表DFアシュリー・コール)が彼に対応してくれるだろう』と思っていた。アッシュは彼に一対一でマッチアップして抑え込むことができた」
「でも、バルセロナと対戦する時は、1週間ずっとメッシ対策を練るのが常だった。彼にはいつも2、3人で対応していた。一対一でメッシを抑え込むのは不可能だ。地獄を見ることになる」
「バルセロナのプレーやボールの動かし方は、メッシにボールを渡すことだけが目的だった。彼はただプレーの流れを見ながら、スペースを見つけるために歩き回るだけ。そしてひとたびボールを受けると一気に動き出し、周りがその動きに応じて走るんだ」
「彼のボールタッチやパスに対応するのは非常に難しい。だから我々のゲームプランは、とにかく彼を蹴飛ばしてボールから離すことだった。なぜなら、彼からボールを奪うことなんてできないし、近づくことすらできなかったからだ」
「だから私自身、メッシとロナウドを比較することはできない。メッシは他の惑星から来た人間だ。彼は最高のプレーヤーだ」
また、ミケル氏は「プレミアリーグでマッチアップした中で最も難しい相手」を聞かれると、クリスティアーノ・ロナウドではなく別の選手の名前を挙げた。
「僕は常々、プレミアリーグで最もタフな相手はスティービー・G(元イングランド代表MFスティーヴン・ジェラード)だと言ってきた。彼がリヴァプールの10番として、フェルナンド・トーレスのすぐ後ろでプレーしていた時のことを覚えているかい? 機動力があってテクニックも素晴らしく、強くてパワーもあった。10番なのにタックルもできた。そのポジションで長くプレーしていたわけではないけど、マッチアップするのが非常に難しい選手だった」