メッツ・アロンソ フリーマンやオルソンを上回る大型契約を希望か

メッツの主砲ピート・アロンソは1年後にFAとなる。メッツとの契約延長、あるいは他球団へのトレードの噂は絶えないが、今のところ、どちらも実現には至っていない。そんななか、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の看板記者であるジェフ・パッサン氏は、アロンソが同じ一塁手であるフレディ・フリーマン(ドジャース)やマット・オルソン(ブレーブス)を上回る大型契約を希望していることをリポート。また、パッサン記者の同僚であるジェシー・ロジャース記者によると、カブスは引き続きアロンソをトレードで獲得することに興味を示しているようだ。

来月29歳の誕生日を迎えるアロンソの最大の魅力は、メジャーデビューした2019年に新人記録を更新する53本塁打を放った長打力だ。昨季は3年ぶりのシーズン40本塁打に加えてキャリアハイの131打点を記録し、メジャー5年目の今季は154試合に出場して打率.217、46本塁打、118打点、OPS.822をマーク。デビューからの5年間で通算192本塁打を量産している。また、守備面では失策を自己最少(短縮シーズンを除く)の6個にとどめ、守備防御点+6は自己ベスト。守備範囲は狭いものの、決して下手な一塁手ではない。

今季限りで引退したミゲル・カブレラがタイガースとの契約を延長したとき、総額2億4800万ドルという超大型契約になり、アルバート・プホルス(2億4000万ドル)やプリンス・フィルダー(2億1400万ドル)の契約を上回った。しかし、それ以降は一塁手が総額2億ドルを超えるような大型契約を得るケースはなく、近年ではフリーマンの6年1億6200万ドルやオルソンの8年1億6800万ドルが目立つ程度である。パッサン記者によると、アロンソはこれらを「はるかに上回る」ような大型契約を狙っているという。

アロンソ(と代理人のスコット・ボラス)はおそらく、総額2億ドル前後の契約延長をメッツに要求するだろう。もちろん、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーがアロンソの希望に応え、超大型契約を用意する可能性はある。しかし、契約延長に向けた交渉が決裂すれば、「アロンソが来季の開幕戦の一塁手」と話しているデービッド・スターンズ編成本部長はトレードを検討し始めることになるかもしれない。

なお、ロジャース記者によると、カブスはアロンソ獲得に向けて、クリストファー・モレルを中心としたパッケージを考えているという。内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーであるモレルはメジャー2年目の今季、107試合で26本塁打を記録。オフシーズンは一塁の守備練習に取り組む予定となっている。メッツがモレルに興味を示しているという情報はないが、1年後にFAとなるアロンソとのトレードであと5年保有できるモレルを獲得できるのは、メッツにとって悪い話ではないだろう。

契約延長かトレードか。あるいはどちらも実現しないまま、1年後にFAとなるのか。メジャーを代表する長距離砲の動向は今後、注目を集めそうだ。

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