ひと手間かけたおもてなし~隠れ浅草「かにかとう」~極上空間と伝統邦楽とのマリージュ

和食調理と邦楽演奏のコラボレーション

かにかとう(東京都台東区)とTRADJAPAN(東京都荒川区)は、日本の伝統文化・芸術である「和食」と「邦楽」のマリアージュ企画を発表。モニターツアーを11月17日に実施した。

設定日は12月14日(木)、15日(金)、1月25日(木)、26日(金)の4日間。人数等によって料金が変わるので、問合せ要。

国内外の富裕層が満足するパフォーマンス

同企画は、ただ単に「かに料理」を召し上がっていただくのではなく、日本の伝統文化・芸術を「和食」と「邦楽」の融合を体感いただくもの。そして、国内外富裕層に「真の日本文化の良さ」に触れてもらうことを目的としている。

コラボパフォーマンス
(春夏秋冬を表現したもの)

当日は、富裕層ビジネスを展開している在京旅行会社の方々をお招きし、プログラムを披露・体感いただいた。食事後には、商品をより良いものとするための意見交換も行なった。参加した旅行会社各社からは、「アフターコロナのこの時期は、観光業界全体が人手不足で、より良いサービスが提供できない状況に陥っている」「宿泊施設も貸切バスも手配できない」「泣く泣く顧客にお断りをしている」などと言った意見も聞くことができた。そして、新たな顧客開発には、斬新な企画が必要であり、可能性を感じるといった意見もあった。

なお、このコラボレート企画は、天文ツアーやイベントなど、人々の興味や関心のあるテーマに絞った企画を得意とする旅行会社ツアープラス・ワンが総代理店として展開する。設定日以外は、問合せベースとなる。

かに料理と伝統邦楽・・・なぜ、浅草?

モニターツアーのお弁当
(実際ツアーではコース出しとなる)

日本の伝統文化である「和食」と津軽三味線などの「邦楽」が融合する極上空間、隠れ浅草とも言われるこの場所。浅草は、邦楽の修行の場であることにも由来する。

津軽三味線を奏でる「民謡酒場」は、全国各地で庶民が生み出し歌い継いできた民謡をパフォーマンスする酒場のこと。戦後高度成長時代、農村の若者は“金の卵”ともてはやされ、都会へ集まった。今のようにWEBもSNSもない時代、郷里を離れた者の孤独を癒やすのは、慣れ親しんだ地元の民謡。東京屈指の歓楽街・浅草、吉原遊郭(台東区千束)あたりには、生演奏を聞かせる「民謡酒場」が雨後の筍のごとく現れたという。

その老舗である「追分」は創業1957(昭和32)年。日本最古・最大級を誇った民謡酒場だった。津軽三味線と言えば、吉田兄弟と言われるように、兄である吉田良一郎さんも演奏した名店。数多くのプロ・アマ演奏者が育ち、巣立った。今回のプログラムの主演者、矢吹和之もその一人である。

<かにかとう浅草>

まるで隠れ家、かにかとう(玄関)

隠れ浅草とも称される隅田川のほとりに佇む紹介制・完全予約制のかに料理店。かにを主役にシェフがお客様の⽬の前で旬の⾷材を調理する。2023年7月7日オープン。

越前町三国港で揚がった「黄色タグ」のついた越前がに、オスのズワイガニを指す。11月中旬から3月初旬までの4か月しか漁が許されていない。そして、甘く引き締まった肉質はズワイガニの中でも最高級品種として知られている。また、見栄えの良い1.1キロ前後のかにが、皇室献上級と認められる。そのかにには、「献上品質」と書かれた黄色タグがつけられる。この「皇室献上級がに」も独自ルートにて提供可能。

(かにかとうHP)

<TRADJAPAN(矢吹和之)>

当日の演奏者たち(敬称略)
左から菊地河山(尺八)、工藤武蔵(三味線)、
福士あきみ(唄)、矢吹和之(三味線)

岐阜県揖斐郡出身。幼少期から民謡に慣れ親しんだ。人生を彩るような三味線の音色に惹き込まれ、本格的に芸の道を志す。そして、津軽民謡名門である「中村民謡会」へ入門。二代目中村隆志の内弟子となり修行。そして、より多くの人に三味線の素晴らしさを伝えたいと決意し上京。

津軽民謡の歌に即興で応えていく、津軽三味線本筋の高度な技術「唄付け」ができる数少ない若手演奏家。その実力は高く評価されている。2010年、弘前で行われた「第29回津軽三味線全国大会」において唄付け部門で優勝。その後、数多くの大会で受賞経験を持つ津軽三味線の若手の一人者。

その矢吹が率いる民謡集団が「TRADJAPAN」だ。

(TRADJAPAN HP)

このプログラムの予約・問合せは、ツアープラス・ワンまで

<お問合せ先>

株式会社ツアープラス・ワン(代表取締役社長 倉西芳次) 東京都大田区西蒲田8-9-3

(ツアープラス・ワンHP)

(E-mail)

富裕層ビジネスは、群雄割拠の時代

国内外のお客様は、食事を提供するだけでは満足いただけない時代に入った。かつては、国内都市間の競争であったが、今では国内外、国々の対決になってきている。コロナ禍も終焉を迎え、観光業界は準備不足が否めない。修学旅行が一斉に動く時期は、貸切バスなど交通機関の問題が露見されている。また、宿泊施設は、やむなく客室稼働を低くしたり、休業日を増やしたりしている。

このような時代を乗り切るには、これまでにない企画開発が重要である。新たな企画によって、集客力・収益性を高める必要がある。今回の企画に、より多くのお客様が集うことを望んでやまない。

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) 株式会社ツーリンクス/取締役事業本部長

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