カーター元米大統領の妻が死去 96歳、ジョージア州の自宅で

ロザリン・カーターさん(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】カーター元米大統領(99)の妻ロザリンさんが19日、南部ジョージア州の自宅で死去した。96歳だった。非政府組織(NGO)カーター・センターが発表した。死因は不明だが、認知症を患っており、自宅で在宅ホスピスによる療養に入っていた。メンタルヘルスの問題に関する偏見をなくすための活動を長年続けていた。

 カーター氏が大統領を務めた1977~81年にファーストレディーとして閣議に同席したり、論争を呼ぶ問題で発言したりして政権内で存在感を発揮した。

 45年に海軍士官学校に通っていたカーター氏と交際を始め、46年に結婚し、4人の子をもうけた。

1976年、大統領選へ向けた活動で聴衆に手を振るジミー・カーター氏(右)とロザリン夫人=ニューヨーク(AP=共同)
結婚75周年を祝うカーター元米大統領(左)と妻ロザリンさん=2021年7月、ジョージア州(AP=共同)

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