夜の境内、和の空間に 奈良・明日香村の岡寺 11月23日から「紅葉ライトアップ」

三重塔を背景にライトアップされた和傘や行燈が並ぶ境内=17日、明日香村岡の岡寺

 奈良県明日香村岡の岡寺で23日から、夜の境内を明かりで彩る「紅葉ライトアップ」が行われる。26日まで。17、18の両日夜に内覧会があり、三重塔を背景にライトアップした和傘や行燈(あんどん)が並ぶ定番ポイントなど、暗闇を照らす明かりが幻想的な和の空間を浮かび上がらせた。

 同寺によると、紅葉時期のライトアップは初の試みで、和傘130本以上を使用。約3メートルの高さに立体的に組み上げた和傘タワーや、和傘に映像を投影したプロジェクションマッピングなども楽しめる。 

 明日香村内では昨年まで、各地をライトアップするイベントを実施。人気会場だった岡寺は単独で継続することを決め、関連設備を増設した。川俣海雄副住職(49)は「この時期のイベントとして新たなスタート。これまでとは異なる趣が感じられるので、ぜひ、お参りしてほしい」と話している。

 点灯時間は午後5〜8時30分で、同8時まで入山できる。入山料は400円。

 問い合わせは同寺、電話0744(54)2007。

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