「ここまで沖縄の将来を考えているんだ」地元職員の思いに打たれ13年 再び沖縄総合事務局へ 新局長の三浦健太郎さん

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 沖縄総合事務局長に1日付けで就任した。同局で働くのは、総務部長を務めていた2010年以来、約13年ぶり。「めざましい発展を遂げて、本当に暮らしやすくなった」と前回の赴任時からの沖縄の変貌ぶりに目を見張る。

 内閣府政策統括官(沖縄政策担当)付参事官や内閣府大臣官房沖縄振興局などを歴任。「公務員人生の3分の1以上は沖縄関連に携わってきた」と話し、沖縄への思い入れは強い。

 前回の勤務で印象的に残るのは、沖縄の職員の沖縄に対する思いの強さ。「皆さんが沖縄の将来のことをここまで考えているんだ、と知ることができたのが私の宝。私も公務員として精いっぱい働かなければいけないと、心が変わる経験だった」と振り返る。

 前職は沖縄科学技術大学院大学(OIST)の監事だったため、沖縄生活は連続4年目。開発が進み成長を遂げる一方、まだまだ課題は山積していると実感する。「重要な案件ばかりで、すべてが大事な仕事。知っているつもりは捨て、きちんとキャッチアップしていかないといけない」と気を引き締める。

 お酒が好きで、泡盛もたしなむ。以前は100キロ近くあった体重を3分の2ほどに減量したところで、健康管理にも気を配る。

 「沖縄のお酒や食べ物のおいしさはよく知っている。楽しみながらも、もうリバウンドしないよう気をつけたい」と笑顔を浮かべた。東京都出身、57歳。

(政経部・仲村時宇ラ)

抱負を語る三浦健太郎沖縄総合事務局長=15日、那覇市の沖縄タイムス社

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