フィリーズがノラとの再契約に成功 総額1億7200万ドルの7年契約

日本時間11月20日、フィリーズは自軍からFAとなっていた先発右腕アーロン・ノラと7年契約を結んだことを発表した。金額面は公表されていないものの、MLB公式サイトが複数の関係者から得た情報によると、7年1億7200万ドルの大型契約で、オプションやオプトアウトは盛り込まれていないという。ノラは現在30歳のため、7年契約が満了する2030年のオフには37歳。2014年ドラフト1巡目(全体7位)指名で入団して以来、フィリーズ一筋のキャリアを送っているが、「生涯フィリーズ」の可能性が高くなったと言えそうだ。

今季2年連続のリーグ優勝まであと一歩(リーグ優勝決定シリーズでダイヤモンドバックスに3勝4敗で敗れた)に迫ったフィリーズは、ノラとの再契約を今オフの最優先課題としていた。ノラは今回の7年契約を無事に完走すれば、フィリーズ一筋で16年間プレーすることになるが、これまでフィリーズで最も長くプレーした投手はスティーブ・カールトンの15年間(1972~86年)であり、投手記録を塗り替えることになる。野手でこれを上回るのは、18年間(1972~89年)プレーしたマイク・シュミットだけである。

2018年にサイ・ヤング賞投票で3位、2022年にも4位にランクインしたことがあるノラは、今季32試合に先発して193回2/3を投げ、12勝9敗、防御率4.46、202奪三振を記録。惜しくも200イニングには届かなかったが、2018年以降、短縮シーズンの2020年を除く5シーズンで2ケタ勝利を4度、200イニングを3度、200奪三振を5度マークしている。また、ポストシーズンでは、昨季は5先発で2勝2敗、防御率4.91に終わったが、今季は4先発で3勝1敗、防御率2.35と実力を発揮した。

フィリーズは今オフの最優先課題だったノラとの再契約を達成し、ザック・ウィーラー、ノラ、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスという今季の先発1~5番手をキープすることに成功。データサイト「ファングラフス」によると、今季フィリーズの先発投手陣はメジャー最高のWAR17.7を記録しており、強力な先発ローテーションは来季もフィリーズの武器となりそうだ。

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