「ステージ4からの生還」語る 悪性リンパ腫闘病の笠井信輔アナ「生きる」テーマに夫婦で講演 加須で29日

講演会のポスターを持ち、PRする山口真司さん(右)と大谷貴子さん=埼玉県加須市の總願寺

 埼玉県加須市のパストラルかぞ大ホールで29日、悪性リンパ腫と闘ったフリーアナウンサー笠井信輔さん(60)が、「生きる力~がんステージ4からの生還」と題して講演する。支えた妻でフリーアナウンサーの茅原(ちはら)ますみさん(59)も出演する。

 講演会は真言宗智山派の県内三つの教区が主催。總願寺住職の山口真司さん(66)と市内居住の全国骨髄バンク推進連絡協議会評議員の大谷貴子さん(62)が中心になり、企画した。大谷さんは「私も血液のがん白血病だった。笠井さんは同志」と話した。

 笠井アナは元フジテレビアナウンサー。フリー後の2019年12月、悪性リンパ腫に罹患(りかん)したことを公表した。12月末から翌年4月末まで入院し、7月に復帰を果たした。復帰後、「#病室Wi-Fi協議会」の一員として大谷さんらと「病室にWi-Fiを」と活動している。

 山口さんは「『生きる』をテーマにした講演会を開くにあたり、大谷さんに助言を求めたところ、笠井アナ夫妻を紹介していただいた。日本人の2人に1人ががんになる恐れがある時代。お寺関係だけでなく、一般の多くの方にも講演会に来ていただきたい」と話す。

 開演は午後1時15分(閉演は午後4時を予定)。無料。午後2時ごろから笠井さん、茅原さんがそれぞれ30分ほど講演した後、夫婦で30分ほど話す予定。真言宗智山派総務部長の三神栄法僧正が講師として出演する。

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