「陣内智則アジアツアー 2023 【 Unlimited 】」チケットは完売、会場は爆笑と歓声に包まれる

11月19日(日)、中国・上海で開催中の「第9回上海国際コメディフェスティバル2023」にて、吉本興業コメディスペシャル「陣内智則アジアツアー 2023 【 Unlimited 】」が上演された。陣内智則にとってアジアツアーは今回が初。上海公演はその初日となる。陣内は「防犯カメラ」「エレベーター」など計9本のネタを披露。伏線をちりばめた構成や、大型モニターに映し出される映像との掛け合いに会場は何度も大爆笑。また、2本のネタを中国語で披露し、大歓声が沸き起こっていた。

この日は、全7公演実施された「吉本興業コメディスペシャル」の最終日。チケットは完売し、約700席ある会場の蘭心大戯院は現地の若いお笑いファンたちで埋め尽くされた。また、公演のはじめに陣内が客席に「日本のお客さん手を挙げて」と問いかけたところ、1割程度しか手が挙がらず、ほとんどの観客が現地の人であることがわかり、陣内も驚きの声を上げていた。

代表作とも言えるネタ「テトリス」はでは、途中から中国語でのツッコミに挑戦。その後、「ボウリング」のネタは全編中国語の台詞だけで演じ切った。ボウリングのピンが震えるシーンでは、「生まれたての子鹿か!」の「子鹿」の単語が出てこず苦戦する場面も。会場の声援のなか何とか思い出し、すべてを演じ切った陣内に客席からは大きな拍手と歓声が送られた。

■公演終了後、陣内智則が取材に応じた。

――初めての上海公演、どうでしたか?
陣内「まさかアンコールの声までかかるとは思いませんでした。もう皆さん日本が大好きでいてくれて、すごくウェルカムな感じで、上海が大好きになりました。さっきステージで“来年また来ます”と約束してしまったので、何とか来られるようにがんばりたいです」

――中国語のネタが盛り上がりました。
陣内「僕のつたない中国語でも、一生懸命さは伝わったと思うんです。お客さんと一つになれた。僕も客席の声援にのせられてしまい、もっと中国語でやりたいと思いました」

――中国のファンの印象はどうでしたか?
陣内「すごく愛情があるというか、僕のことを包んでくれるような印象です。中国語をみんなが教えてくれたりとか、やっててあたたかいなと思いました」

公演を見た現地の来場者からは、「陣内さんのネタはずっとネットで観ていたので、生で観られてうれしかった。しかも内容を中国に寄せてくれていた。そういうサプライズがとてもうれしかった」「お笑いファンの友達に誘われて来て、陣内さんのネタは初めて観たのですが、とても、もう本当におもしろかったです」といった声が聞かれた。

上海国際コメディフェスティバルは上海メディアグループ(SMG)らが主催。上海国際芸術節の期間中に行われるプロジェクトとして、昨年の第8回までに計200以上の作品、約1,300公演が実施され、累計約90万人を動員している。第9回となる今年は10月7日から12月31日までの開催となり、オランダ、ポーランド、ロシアなどから40以上の作品、計200公演が実施される。

吉本興業は今回、「吉本興業コメディスペシャル」と題して、吉本新喜劇など5演目、7公演を実施。11(土)、12日(日)には吉本新喜劇を上演、16日(木)には「コントの回」、17日(金)には「バラエティショーの回」、18日(土)には「漫才の回」を上演し、大成功を収めた。

◆<陣内智則アジアツアー 2023 【 Unlimited 】>
日程:2023年11月19日(日) 18:30 開場/ 19:30 開演
会場:蘭心大戯院 上海市黄浦区茂名南路 57 号

陣内智則アジアツアー2023 【 Unlimited 】概要
<台北公演>
12月3日(日)16:00開演
@中影八徳大樓演芸ホール 台北市八徳路二段260号3樓

<ソウル公演>
12月17日(日)16:00開演
@ロウンアートホール
ソウル市陽川區木洞西路 225

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