ブレーブスとカージナルスが右腕ソニー・グレイをめぐって争奪戦か

フィリーズはアーロン・ノラとの再契約に失敗した場合に備えてソニー・グレイに興味を示していることが報じられていたが、無事にノラとの再契約に成功。これでFA市場から有力な先発投手が1人消えたことになり、先発補強を必要としているチームが多いという状況のなかで、争奪戦が激化していくことが予想される。フィリーズがグレイを獲得する可能性はほぼゼロになったが、グレイを狙うチームは他にもあり、ブレーブスとカージナルスが有力な移籍先候補に挙げられている。

ノラの獲得に動いていたことが明らかになっているブレーブスは、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者がグレイの有力な移籍先候補の1つに挙げている。ブレーブスは以前からグレイに興味を示していることが報じられており、1年後にマックス・フリードとチャーリー・モートンがFAになるというチーム事情もある。今後、長期的に計算できる先発投手は6年契約を結んでいるスペンサー・ストライダーしかおらず、グレイのような上質な先発投手を複数年契約で確保しておきたいところだろう。

一方、カージナルスは今オフ、少なくとも2人の先発投手を補強することを目指している。もちろん、アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入ったグレイも補強ターゲットの1人であり、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者はカージナルスをグレイの移籍先の最有力候補に挙げている。カージナルスの予算規模を考えると、ブレイク・スネルや山本由伸の獲得は難しいとみられるため、なんとしてでもグレイを手中に収めたいところだろう。

球界関係者のなかには、グレイがツインズに残留することを予想する者もいる。グレイは今季32試合に先発して184イニングを投げ、8勝8敗、防御率2.79、183奪三振をマーク。すでに34歳のため、5年を超えるような長期契約になることは考えにくく、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はグレイの契約規模を4年9000万ドルと予想。これくらいの金額であれば、決して裕福とは言えないツインズにもチャンスがあるというわけだ。

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