先発補強が急務のドジャース Wソックスの右腕シースの獲得を狙う

今季のドジャースは先発投手陣に故障者が続出し、25試合以上に先発した投手も135イニング以上を投げた投手もいなかった。オープナーも含めると、実に17人もの投手を先発に起用しており、来季の先発ローテーションにも大きな不安を抱えている。当然、今オフは先発投手の補強を最優先に考えており、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、2022年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位となったディラン・シースを獲得するために、ホワイトソックスとトレード交渉を行っているようだ。

現在27歳のシースはメジャー2年目の2020年(60試合制の短縮シーズン)に先発ローテーション定着を果たすと、翌2021年には初めて規定投球回をクリアし、13勝7敗、防御率3.91、226奪三振を記録。2022年には14勝8敗、防御率2.20、227奪三振とさらに成績を向上させ、サイ・ヤング賞投票では満票受賞のジャスティン・バーランダー(アストロズ)に次ぐ2位にランクインした。

メジャー5年目の今季は、苦しいチーム状況のなかで33試合に先発して177イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.58と成績を落としたが、3年連続でシーズン200奪三振をクリア。FAになるのは2年後だが、8月末に就任したクリス・ゲッツGMは「自分のチームのことを気に入っていない。アンタッチャブルな選手はいない」と語っており、シースは各メディアで有力なトレード候補の1人に挙げられている。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「ルイス・ロバートJr.を除けば、シースの放出はホワイトソックスにとって最も大きな対価を得られるトレードになるだろう」と指摘。来季の予想年俸は880万ドルに過ぎず、FAまであと2年保有できるため、先発投手の補強を目指す多くのチームが獲得に興味を示すことは間違いない。ドジャースが争奪戦を制すためには、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のドルトン・ラッシング、2位のマイケル・ブッシュ、3位のディエゴ・カルタヤといったトップ・プロスペクトの放出が必要になるだろう。

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