ブリュワーズからノンテンダーFAのウッドラフ 2年契約が有力

今オフの「ノンテンダー・デッドライン」で最も注目されたのは、ブリュワーズでコービン・バーンズとともに先発2本柱の一角として活躍してきたブランドン・ウッドラフの動向だった。ブリュワーズはトレードによる放出も模索したようだが、最終的にはウッドラフをノンテンダーFAとすることを選択。ウッドラフはFA市場で新たな契約を探すことになる。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「2年契約のオファーがあるだろう」と予想している。

ローゼンタール記者によると、ブリュワーズがウッドラフのトレードを模索した際、複数のチームがウッドラフ獲得に興味を示していたという。しかし、1年後にFAとなるウッドラフは右肩の手術を受けて来季の大部分を欠場する見込みであり、ブリュワーズはウッドラフをトレードしたところで、ほとんど対価を得られないような状況だった。ブリュワーズはこれまでのウッドラフの貢献に敬意を表し、わずかな対価を得るためにウッドラフが好まない可能性があるチームへトレードするよりも、単純にノンテンダーFAとする(=ウッドラフに移籍先の選択権を与える)ことを決めたようだ。

ローゼンタール記者は、ウッドラフがFA市場で2年契約のオファーを得ることを予想。比較対象として、レイズが昨夏にタイラー・グラスノーと結んだ2年3035万ドルの契約を挙げた。グラスノーはトミー・ジョン手術を受け、2022年シーズンをほぼ全休。本格的な戦列復帰1年目のシーズンとなる今季は年俸535万ドル、エースとしてフル稼働が期待される2024年は年俸2500万ドルとなった。グラスノーの2年契約は29歳と30歳のシーズンをカバーするものだったが、ウッドラフの場合は31歳と32歳のシーズンとなるため、ローゼンタール記者は「グラスノーの2年契約より安くなる可能性がある」としている。

現在30歳のウッドラフは2019年以降の5シーズンで103試合に先発して595イニングを投げ、41勝23敗、防御率2.93、709奪三振を記録。これらの数字が示す通り、健康時にはエース級のパフォーマンスを見せてきた。2019年と2021年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2021年はナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で5位にランクイン。果たして、どのチームがこの実力派右腕を手に入れるのだろうか。

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