増えた上位争いと届かなかった2勝目 古江彩佳は宮崎での今季ラストゲームへ

ポイントランキングは日本勢最上位の10位で終了(撮影/村上航)

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)

2.5mほどをしっかり決めた1番(パー5)のバーディを最後に、古江彩佳のスコアカードには17個のパーが並んだ。最終18番もスライスラインが右に外れて「71」。通算13アンダー16位で2年目の米ツアーを終えた。

4日間で一度もフェアウェイを外さず、パーオン率も84.72%(61/72)と安定していたショットは「そこそこ(良かった)」。キックに恵まれるシーンもあった。一方、グリーン上ではタッチと読みが合わず「しんどかったです」と苦笑い。18ホールで31パットを要した。

1番のバーディ発進後は17個のパーが並んだ(撮影/村上航)

年間ポイントレース(レース・トゥ・ザCMEグローブ)は日本勢最上位となる10位でフィニッシュ。ルーキーだった昨シーズン(17位)を上回った。

昨季から倍増した8度のトップ10入りにはメジャー2試合(KPMG全米女子プロ、全米女子オープン)も含まれる。「目標にしていたことはボチボチ、クリアはできていると思う。そこの面では、まあ“良し”な1年ではあったかな」。それでも、少し歯切れが悪くなるのは「勝てなかったのはちょっと大きいかな」。米ツアー2勝目に迫りながら、最後まで届かなかった悔しさが湧き上がってくる。

充実感と悔しさが入り混じる2年目(撮影/村上航)

米ツアーでの戦いがいったん終わっても、シーズンはあと1試合残っている。すぐに帰国し、23日開幕の国内ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(宮崎・宮崎CC)に出場。「すぐに試合があるので、またしっかり入れ直して頑張りたい」と話し、2023年を締めくくるタフな7連戦目に気力をにじませた。

米ツアーは終了しても、シーズンはあと1試合残っている(撮影/村上航)

米ツアー3年目の戦いは、「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(1月18日~/フロリダ州レイクノナG&CC)からのスタートが濃厚。「最近まで(状態が)悪くなっていたのは、メンタルの面もあるかなと思う。自信が持てるように、同じような球をずっと打てるような精度を高める練習がオフにできれば。まずは来年の1勝目を(早い段階で)狙っていきたいですし、(今季の)自分を超せるように」。来季にぶつける思いも抱えて宮崎へ飛ぶ。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)

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