小型旅客船、4月から更新制 知床事故受け、悪質業者排除へ

北海道・知床半島沖で沈没した「KAZU ☆(ローマ数字1)」のつり上げ作業を行う作業船=2022年5月

 政府は20日の閣議で、改正海上運送法のうち、小型旅客船の事業許可を原則5年の更新制とする規定などを来年4月1日に施行すると決めた。北海道・知床半島沖の観光船沈没事故を受けた対応。1度の許可で事業を続けられるこれまでの仕組みを改め、更新制でチェック態勢を厳しくし、悪質業者を排除する。

 このほか4月からは、機動的に行政処分を行うため、船舶の使用停止命令を導入。経営層が務める安全統括管理者の資格試験を創設し、新任船員への訓練も義務化する。

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