JUJU「ホームレスの方とか歌ウマくて…」渡米時のショックや全く売れなかった下積み時代を語る

シンガーソングライターのJUJUが19日放送の『おしゃれクリップ』に出演。今年デビュー20周年を迎え、スナックのママに扮(ふん)して昭和歌謡をカバーする大人気のライブツアー『スナックJUJU』は、今年47都道府県を制覇した。しかし、シンガーとして成功を収めるまでは苦悩と葛藤の連続だったと明かした。

高校卒業後、夢を追いニューヨークに渡ったJUJUは、「とにかくイケイケだった気がするんですよね」と当時の心境を振り返り、「でも行ってみると、道端で歌っているおじさんとか、ホームレスの方とか、めちゃくちゃ歌うまくて」と、上には上がいることを体感したと告白。

続けて「子どもの頃に初めて大人たちの前でカラオケを歌った時に、“この子はもしかしたら歌がうまいんじゃない”っていうのを間に受けて人生やってきたけど。でもそれは実は大間違いで、“全然歌えないじゃん”っていうところにぶち当たったりもしたんですけど」と、歌に自信を持って渡米するも、現実を突きつけられたことを打ち明けた。

しかしそれでも歌うことを辞めず、「“やっぱり歌が好き”と開き直ったんですよ、あまりに歌のうまい人たちに出会いすぎて」と、その存在の大きさに気づき、思い直したというJUJUは、デビューという夢を手にしたが、待っていたのはさらなる大きな壁。

2枚のシングルを発売したものの、「その時の私の心根が良くなかったせいか、誰にも届かなくて」と振り返り、「そこから2年間リリースがなく、毎週曲を作っては、日本に。お題が来て、曲作って、日本に送るっていうのがずっと続いたんですよ」と懸命に曲を作り続けるも、心身ともに限界が近づいていたというJUJU。

「本当に私も疲れ果てて、暗闇みたいだったんですよ。“私のようなものに興味を持ってくださる方なんてきっといない”っていう頭だったので、“もう契約切ってくれないかな”っていう」と、諦めの気持ちが湧き、「会社も“2年間リリースのないアーティストをどうしたらもんいいか”って言って、“もうこれがダメだったら契約を終わりましょう”っていう」と、契約解除一歩手前の状態だったという。

そんな追い込まれた状況でリリースした曲が『奇跡を望むなら…』。「この曲をリリースした後に、初めてお便りをいただくようになって」と振り返り、「“本当に誰かが聞いてくださってるんだな”っていうことが信じられるってこんなに幸せなことなんだなって思って」と、ファンの声に救われたことを告白。「タイトル通りな感じなんですけど、“奇跡ってあるな”と。本当、大きなターニングポイントになりました」と、運命の1曲への思いを明かし、締めくくった。

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写真提供:(C)日テレ

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