海藻養殖に成長余地、1.7兆円 有望市場と紹介、世界銀行が報告

インドネシア・バリの海藻農場(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】世界銀行は20日までに、世界の海藻養殖市場には最大118億ドル(約1兆7600億円)規模の成長余地があるとする報告書を発表した。現状の市場規模は推定していないが、海藻を原料とした補助食品やプラスチックの代替品など用途の多様化が期待され、今後伸びる有望市場だと紹介した。

 2030年までの試算として公表した。報告書では、日本について「食品としての海藻は飽和状態だが、海藻エキス市場の発展余地がある」とも指摘。新たな産業創出のほか、海藻産業は世界的に女性労働者が従事していることが多く、日本でも女性の雇用拡大につながる可能性がある。

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