習主席、米国との協力のパイを拡大

習近平・国家主席はジョー・バイデン米大統領との会談終了後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の歓迎夕食会には出席せず、米国友好団体主催の晩餐会に出席し、アップルのクック最高経営責任者(CEO)やテスラ創業者のマスク氏を含む米国大手企業のトップに向けたスピーチを行った。11月17日付香港各紙によると、習主席は「米国とはパートナーとなり、友人となり、協力のパイをさらに大きくする」との希望を強調し、中米関係の緊張に対する経済界の懸念を払拭。また、ジャイアントパンダを米国に再度リースし、「ジャイアントパンダの保護において米国との協力を継続する」ことに意欲を示した。

夕食会は全国米中関係委員会、全国米中ビジネス委員会、アジア協会、外交問題評議会、米国商工会議所が主催し、レモンド商務長官を含む約400人が出席した。米メディアは先に、習主席を歓迎する夕食会に大手企業が出席を目指していると報じた。ブルームバーグによると、習主席と同じテーブルに着いた13人のビジネスリーダーには、アップルのクックCEO、ブラックストーン・グループのシュワルツマン会長、ブラックロックのフィンク最高経営責任者(CEO)、ブリッジウォーター・アソシエイツの創設者ダリオ氏が含まれるという。

10月に中国を訪問し習主席と会談したカリフォルニア州のニューサム知事は、晩餐会の前に習主席にNBAゴールデンステート・ウォリアーズのジャージを贈呈。ナイキブランドのジャージには、背中に「8」と「XI」(「習」のピンイン)という文字がプリントされている。習主席は微笑みながら「このジャージを着たら勇敢になれるだろうか?」と尋ねると、ニューサム知事は「そうだ、MVPだ」と答えた。

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