藤井聡太八冠「対局や仕事は週に1、2回。それ以外は休日」トークショーで明かした日常 休みは将棋の研究も

将棋の藤井聡太八冠(21)が、11月19日に東京で行われた一般棋戦のJTプロ公式戦で大会2連覇を達成しました。

トップ棋士12人が国内各地で対局するトーナメント「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」。

持ち時間それぞれ10分の早指し戦が、公開で行われるのが特徴です。

藤井八冠は、最年少で初優勝した去年に続き連覇を目指し、19日に東京で開催された決勝戦に出場しました。

(藤井聡太八冠)
「多くの人に来ていただいた中で、対局できるのは素晴らしいことだと思う。見ていただいている方に楽しんでもらえる将棋になるよう全力を尽くしたい」

相手は、初優勝を狙う糸谷哲郎八段(35)です。

(糸谷哲郎八段)
「ことし八冠を達成したので、(藤井八冠は)最強の相手だと思っている。その相手にどれだけ面白い将棋が指せるか」

先手の藤井八冠に多くの子どもたちも熱い視線を送る中、激しい攻防の末、149手で勝ちました。

(藤井八冠)
「苦しい中でも粘り強く指して熱戦にすることはできたと思う。見ていただいた方もそれを楽しんでいただけたら、とても嬉しく思う」

会見では記者からこんな質問も。

「初手を指してからお茶を飲んだのは何か意味がある?」

(記者)
「初手を指してからお茶を飲んだのは何か意味がある?」
(藤井八冠)
「(笑)普段の対局だと初手を指す前にお茶をいただくことが多いけれども、JT杯は持ち時間が短いので時間を重視した」

大会2連覇でことしの主要な棋戦を締めくくった藤井八冠…この1年を振り返りました。

(藤井八冠)
「棋王戦、名人戦、王座戦と挑戦することができて、思った以上に良い結果が出せた1年だった。多くの人に注目していただけることが多くて、自分自身も充実して対局に臨めた」

「充実感」について聞かれると…

(藤井八冠)
「1年という単位で結果を残したいと考えているわけではないので、結果を振り返ってというよりは、対局に没頭している時が一番充実感がある」

史上初の8大タイトル独占を達成した藤井八冠は、ことしはとても忙しかったはず。

しかし、11月17日のトークショーで明かされた日常は。

(藤井八冠)
「対局や仕事はそれほど多くなくて、週に1、2回くらい。それ以外は休日といえば休日。ただずっと休んでいるわけではなく、その間に強くなるために将棋に取り組んでいる」

リフレッシュ方法は…やはり!

(藤井八冠)
「息抜きも必要ということで、電車のシミュレーターゲームをやっています」

この日、色紙には「雲外蒼天」と記した藤井八冠…『強くなればこれまでと違った景色が見えてくる』という思いを込めたものです。

来年は、年明けからの王将戦を皮切りに防衛戦が続きます。

(藤井八冠)
「タイトル戦を振り返ると、王座戦をはじめとして、苦しいシリーズも少なからずあったので、来年の防衛戦も大変な戦いになると思うので、力をつけていけたらと思っている」

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