ギンザケの稚魚の放流 猛暑で3週間遅れ 漁業者に不安が残る 宮城・南三陸町

ギンザケの稚魚の放流が、宮城県南三陸町始まりました。猛暑の影響で海水温が高かったため、前年より3週間ほど遅い放流となりました。

20日朝、南三陸町戸倉の波伝谷漁港には、川崎町で育てられたギンザケの稚魚約9トン5万7000匹が運び込まれました。

稚魚のサイズは約20センチで、沖合のいけすに放流された後は、1日1回餌を与えながら4カ月ほどかけて50センチほどの大きさに成長させます。

猛暑で海水温が高かったことから、稚魚の放流は前年より3週間ほど遅くなりました。 漁業者によりますと放流がこれほど遅くなったことは記憶にないということで、例年通り育つか不安が残ると話しています。

県漁協戸倉銀鮭養殖部会佐藤正浩部会長「(遅れた原因は)海況ですね。海水温が高いのでなかなか(稚魚を)入れる温度にならないので遅れました。3週間の遅れを取り戻すのは難しくいけすに入れて4カ月で出荷しますので、不安ではあります」

戸倉地区のギンザケは2024年春ごろから水揚げが始まり、伊達のぎんなどのブランド名で出荷される予定です。

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