PGAツアー出場権確保の久常涼「フロリダに家を買いたい」

久常涼がPGAツアーへの扉を開いた(Getty Images)※撮影は2022年「ZOZOチャンピオンシップ」

◇欧州男子◇DPワールド ツアー選手権 ドバイ 最終日(19日)◇ジュメイラゴルフエステーツ・アースC(UAE)◇7675yd(パー72)

21歳の久常涼が2024年度のPGAツアー(米国男子ツアー)出場権をつかんだ。DPワールドツアー(欧州ツアー)の年間ポイントレースを17位で終え、権利が付与されるトップ10(有資格者を除く)をギリギリの10番目で確保。シーズン最終戦後に喜びを語った。

昨年末の予選会を通過して参戦したルーキーイヤー。9月の「カズーオープンdeフランス」で、日本人で史上3人目の欧州ツアー優勝を達成し、後半戦に芽生えた“渡米”のチャンスをものにした。終盤の連戦は緊張感でいっぱい。「本当に最後、この3週間はピリピリした中でプレーをしていたんですけど、本当にうれしいです。(まだ)新たな扉が開いただけ。PGAで頑張れるようにしたい」と笑顔を見せた。

動画:来季のPGAツアー出場権を獲得した久常涼(DPワールドツアー)動画はオリジナルサイトでご覧ください

学生時代から海の向こうへの強い憧れがあった。「僕はずっと(テレビで)松山(英樹)さんをPGAツアーで見ていた。このツアーで戦いたいと思っていた。少し現実になると考えるとうれしい」と語る。「好きな大会? いっぱい好きなイベントがある。日本人なのでZOZO(チャンピオンシップ)が一番勝ちたいが、どの大会もちょっと選べない」

この日のシーズン最後のラウンドはロリー・マキロイ(北アイルランド)と2サムで回り、ホールアウト後も興奮が収まらない様子。2024年シーズンは来年1月に開幕する。出場権が巡ってくる試合数は現段階で不明だが、「フロリダに頑張って家を買いたいです!いっぱい日本人もいるので」とまずは定着を目指す。「野球だったり、(総合格闘技の)UFCだったり、スポーツの大きいイベントがある。大谷(翔平)さんを見に行きたいです」。待望の米国ライフが始まる。

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