
来週からアメリカのニューヨークで開かれる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に県内の高校生平和大使が派遣されることになり、会見で現地での活動に対する期待などを語りました。
派遣されるのは長崎東高校の2年生で第25代高校生平和大使の安野美乃里さん(17)です。
安野さんは中学2年生の時に高校生一万人署名活動を始め、およそ1年後にはロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
第25代高校生平和大使 安野美乃里さん「たまたまそこに生まれただけ、そこにいただけの人の命や未来が奪われることに対して」「ただ、かわいそう、との言葉で片付けてはいけないなとの気持ち」
現地には広島の高校生平和大使のほか、元・高校生平和大使で現在アメリカの大学に留学している姉の伊万里さんも駆けつけます。
安野さんたちは締約国会議を傍聴したり、NGOなどが開くイベントに参加します。
現地では被爆の実相や日々の活動などについて英語でスピーチしたり、同じ世代との交流会にも参加する予定です。
安野美乃里さん「核兵器という難しい問題を簡単に、自分の身近なこととして捉えてもらえるかが課題だと思っている。そこにアプローチできるようなヒントがもらえれば」
日本政府は核保有国が加わっていないとして、依然として締約国会議にオブザーバー参加する考えには後ろ向きです。
安野さんは「日本政府に対する海外の反応も見たい」と話しています。