西日本豪雨でため池が決壊した福山市で犠牲になった女の子の生きた証を伝える石碑が建てられました。
静かな集落に立つ石碑には「朱莉」という名前が刻まれています。
2018年7月広島県福山市駅家町で高台のグラウンドが崩落しその下にあった2つのため池が決壊しました。そのとき発生した土石流に当時3歳だった甲斐朱莉ちゃんが自宅で巻き込まれ翌日遺体で発見されました。
豪雨から5年が経過し、祖父の甲斐恭隆さんは自宅があった場所に石碑を建てました。朱莉ちゃんが生活していたこの場所に生きた証を残したいという思いからです。
祖父・甲斐恭隆さん(75)「(災害によって)幼子の命が奪われることもあるんだということをいつまでも皆さんの心に留めておいていただきたい」
朱莉ちゃんの両親は福山市などを相手取りため池の安全管理の責任などを問う裁判を続けています。