ドローンでイノシシ駆除の実証実験 神石高原町

イノシシ被害対策の切り札になるでしょうか?神石高原町でドローンを使ったイノシシ駆除の実証実験が行われました。

岡山県と隣接する県東部の町、神石高原町。イノシシによる農作物被害は昨年度で約600万円に上っています。

近所の人「ここ、ここ、ここにきて悪いことするんですよ。大豆があるでしょう、その次イモがあるからほじくりにくるんですよ。晩にはおそろしいですよ。どこにくるかわからないから」

そこで登場したのがこのドローン。機体の下からイノシシが嫌がる超音波を出します。

神石高原町 未来創造課 中野達也係長「超音波をあててイノシシを追い払う機械がありましたので(これを使って)イノシシを駆除する方法ができたら画期的ではないかなと」

神石高原町はこのドローンを使ってイノシシを駆除する実験を行いました。実証実験ではまずイノシシが生息するエリアに2機のドローンを飛ばします。ドローンからイノシシが嫌がる超音波を発信、山から追い出します。そして、出てくるイノシシを猟友会のメンバーが駆除する計画です。

河野正伸記者「今からイノシシのいる山にドローンが飛んでいきます。はたしてイノシシは現れるでしょうか?」

2機のドローンが山あいを飛行し超音波をあてていきます。途中1機が飛行不能となるトラブルに。2回に分け約30分程度飛行しましたがイノシシは現われませんでした。

昨年度、神石高原町で捕獲されたイノシシは1600頭あまり。駆除を担う猟友会のメンバーの平均年齢は68歳と高齢化が進んでいます。

ドローンの使用は高齢化が進むメンバーの負担を和らげる目的もあります。

神石高原町 未来創造課 中野達也係長「地上のイノシシにいかにして超音波をあてるか、山の地形とあわせるのが少し難しいかなと。この取り組みを実験段階でなく地域の実装までもっていきたい」

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