サザエやアワビ密漁の13人摘発 5人は京阪神からのレジャー客 5~8月、兵庫・但馬地域の沿岸部

香住海上保安署が押収したサザエ(香住海保提供)

 但馬地域の沿岸部でサザエやアワビを密漁したとして、香住海上保安署は、夏のレジャーシーズン(5~8月)に漁業法違反などで13人を摘発した、と発表した。

 年代別では70代が4人、50代が3人、30、40、60代が各2人。13人のうち5人は京阪神からのレジャー客で、大阪府の40代男性はサザエ116個を持ち帰ろうとしたという。

 押収した総量はサザエが449個(約36キロ)、アワビが10個(約1キロ)、ワカメが約14キロで、漁業者も採ってはいけない成育途上の稚貝も含まれていたという。

 サザエやアワビがすむ沿岸部は、各漁協が県知事から免許を受けて共同漁業権が設定されており、漁業者以外の人が採ると漁業権侵害となる。香住海保は「軽い気持ちで採る人が多いが、サザエやアワビ漁で生計を立てている漁業者のことを考えてほしい」と呼びかけている。(長谷部崇)

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