海上用無線+LTEのハイブリッドIPトランシーバー

海運業界の業務効率の向上を支援する

アイコムは、アナログ無線(国際VHF無線)による海上用通信と、携帯電話の高速通信規格(LTE)による陸上用LTE無線の2つの通信方式を搭載したハイブリッド型IPトランシーバー「IP-M60」を販売する。船舶の航行の安全確保と港湾作業の連絡を1台で可能にするもので、海運業界の業務効率の向上を支援する。発売は2024年3月予定。

新製品は、陸上用の通信としてLTE無線を利用するため、携帯電話の通話エリア内であれば、遠く離れた事務所や物流拠点などともボタンひと押しで連絡を取り合うことができる。また、PTTボタン(送信ボタン)を2つ装備し、ボタンを押し別けることで海上通信(国際VHF)と陸上通信(LTE無線)の送信を切り替えられる。受信は、とくに操作することなく海上用・陸上用両方の通信を聞くことができる。

同製品は、港湾での大型船舶の入出港や荷役作業をサポートする船舶のほか、陸上の救急救命機関との連携が必要なレスキュー艇などによる需要を見込む。航行の安全に関する連絡と業務連絡のどちらも行いたい港や国際河川、運河の近辺で、とくに便利に利用できる。

そのほか、同製品は、回路設計や構造部品の工夫によって小型軽量化も実現した。サイズは、幅61.7×高さ140.5×奥行き42.8ミリメートル。重さは約320 グラム。

プレスリリース

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