山上深まる秋、紅葉鮮やか 「西の比叡山」書写山円教寺で見頃 兵庫・姫路

色づいた紅葉に包まれた円教寺の摩尼殿=20日午前、姫路市書写

 兵庫県内有数の紅葉の名所として知られる、姫路市の書写山円教寺。建物を囲むように茂った木々の緑が、秋の深まりとともに鮮やかな朱や黄色に変わってきた。見頃は今週いっぱいという。

 966(康保3)年、性空上人が標高約370メートルの山上に創建。同じ宗派であることや規模の大きさから「西の比叡山」とも称される。仏像や伽藍など約20の国指定重要文化財があり、辺りは荘厳な雰囲気を醸し出す。

 京都の清水寺と同じ舞台造りの摩尼殿周辺では、モミジやイチョウが色づき、多くの参拝客でにぎわう。今年は新型コロナウイルス感染症の5類移行で、訪日外国人の姿も戻ってきた。

 入山志納金として中学生以上500円、小学生300円。書写山円教寺TEL079.266.3327 (辰巳直之)

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