新型コロナワクチン開発失敗の「アンジェス」 受けた補助金の一部12億円返還へ

 国内初の新型コロナワクチン開発を目指した大阪大発の医療ベンチャー「アンジェス 」(大阪府)が、受けた補助金の一部を返還することが分かった。

受けた93億円の一部12億円を返還

 厚生労働省などによると、同社は3年前にワクチンの生産体制構築に対する補助として国から約93億円を受けていた。国内で初めての新型コロナウイルスワクチンの開発を目指し研究を進め、初期段階の臨床試験までは実施したが良好な結果とならず、昨年開発を断念していた。81億円はすでに体制構築に使ったとしており、未使用の12億円を今後返還するという。

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