新型ATMで口座開設 北陸銀行、セブン銀と提携

セブン銀行新型ATMの操作を確かめる松橋社長(右)と小林北銀専務=セブン-イレブン富山赤田店

 北陸銀行は20日、セブン銀行の新型ATMを使って口座開設や住所、電話番号など登録情報の変更ができるサービスを始めた。窓口、郵送、アプリで対応していた手続きが最大24時間利用できるATMで可能になり、利便性が高まる。

 セブン銀が9月に始めたサービス「プラスコクネト」で、導入した地銀は北銀が4行目、口座開設(通帳なし)は初めてとなる。本人確認書類の読み取りや顔認証で手続きできる。

 20日はセブン-イレブン富山赤田店(富山市)でセレモニーがあり、セブン銀の松橋正明社長が「省力化とデジタルトランスフォーメーション(DX)に資するサービス。ぜひ体感してほしい」とあいさつした。

 北銀の小林正彦取締役専務執行役員は新型コロナウイルス禍前と比べ来店客が3割減り、個人の振り込みはアプリやATMなど9割が非対面になっていると紹介。一方で諸手続きは窓口利用が多く「DXを重要戦略に位置づけている。非対面の金融サービスを拡充していきたい」と述べた。

 北銀は来年5月末までセブン銀ATMで口座開設か住所変更した先着5千人(残高5千円以上)を対象に千円贈呈キャンペーンを行う。

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