フーシ派、貨物船拿捕の映像公開 イエメンの親イラン武装組織

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が20日公開した映像(ロイター=共同)

 【カイロ共同】イエメンの親イラン武装組織フーシ派は20日、紅海で拿捕した日本郵船運航の貨物船を乗っ取った際に撮影したとする映像を公開した。戦闘員が船内で「米国に死を。イスラエルに死を」と叫ぶ姿が写っている。

 映像は約3分50秒。ヘリコプターが船に着陸すると、銃を持った戦闘員が次々と甲板に降り立ち、船内に侵入。乗組員に銃を突き付けて投降させた。戦闘員は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」とも叫んだ。

 後半部分では、貨物船が周囲をボートに取り囲まれた状態で航行する様子が見られた。

 ロイター通信によると、船を所有する英国の会社は20日、船の所在についてイエメン西部ホデイダの港周辺と明らかにした。通信は途絶えているという。

 船は日本郵船がチャーターして自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」として運航。フーシ派は「イスラエルの船を拿捕した」と主張している。イスラエルメディアによると、所有会社の親会社はイスラエルの実業家が所有している。船の乗員25人に日本人はいない。

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