ランス・リンがカージナルスと1年契約 2017年以来の古巣復帰に

先発投手陣の不振がチームの低迷につながったカージナルスは今オフ、複数の先発投手を獲得することを目指しているが、その第1弾となる補強が実現した。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、カージナルスは36歳のベテラン右腕ランス・リンと1年1100万ドル前後の契約で合意に至ったという。出来高と2025年のオプションを含めると、最大で2年2500万ドルの契約になる可能性があるようだ。リンは2017年までカージナルスでプレーしており、7年ぶりの古巣復帰となる。

2008年ドラフト1巡目(全体39位)でカージナルスに入団したリンは、カージナルス時代の5度を含め、メジャー12シーズンで9度の2ケタ勝利をマーク。通算136勝を挙げており、これは現役ではジャスティン・バーランダー(257)、ザック・グレインキー(225)、マックス・シャーザー(214)、クレイトン・カーショウ(210)、ゲリット・コール(145)、ジョニー・クエト(144)に次ぐ7位の数字である。

今季はホワイトソックスとドジャースで合計32試合に先発して183回2/3を投げ、13勝11敗、防御率5.73、191奪三振を記録。2年ぶり9度目の2ケタ勝利をマークしたものの、両リーグワーストとなる44本のアーチを浴び、防御率はキャリアワーストを大幅に更新した。ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦でもポストシーズン史上初となる1イニング4被弾を喫しており、古巣で成績を向上させるためには一発病の克服が必要不可欠だ。

カージナルスは今季途中にジョーダン・モンゴメリーとジャック・フラハティをトレードで放出し、シーズン終了後にはアダム・ウェインライトが引退。ダコタ・ハドソンとジェイク・ウッドフォードをノンテンダーFAで放出したため、先発投手の層はかなり薄くなっている。メジャーデビューした2011年にワールドシリーズ制覇を経験しているリンは、故障さえなければ180イニング以上を確実に計算できるイニングイーターでもあり、不確定要素の多い先発ローテーションを支える働きが期待される。

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