アスレチックスが右腕ビードとメジャー契約 今季デビューした28歳

日本時間11月21日、アスレチックスはパイレーツからノンテンダーFAとなっていた28歳の右腕オスバルド・ビードとメジャー契約を結んだことを発表した。ドミニカ共和国出身のビードは21歳でパイレーツと契約し、今年6月に27歳でメジャーデビューを果たした苦労人。ドミニカ共和国出身の選手は16歳でプロ入りするケースが多いため、ビードのようなルートを歩む選手は珍しい。ビードはメジャー2年目となる来季、選手層の薄いアスレチックスでメジャー定着を目指すことになる。

ビードは日本時間6月15日のカブス戦でメジャーデビューを果たし、4回91球を投げて被安打4、奪三振6、与四球3、失点1とまずまずのピッチング。2度のリリーフ登板で2勝を挙げるなど、7月末の時点では8試合(うち6先発)に登板して2勝1敗、防御率4.50と健闘していた。

ところが、8月以降は打ち込まれる試合が増え、8試合(うち3先発)に登板して0勝4敗、防御率7.84と大幅に成績が悪化。8月には2度のマイナー降格も経験した。結局、シーズントータルでは16試合(うち9先発)で2勝5敗、防御率5.86に終わり、28歳という年齢もあって「伸びしろなし」と判断されたのか、パイレーツから来季の契約をオファーされず、ノンテンダーFAとなっていた。

今季のビードの成績を見てみると、奪三振率8.53、与四球率3.73、被本塁打率0.71はいずれもそれほど悪い数字ではなく、FIPは4.10と防御率に比べてはるかにいい数字を残している。防御率5.86は「ツキがなかった」と見ることもでき、リーグワーストのチーム防御率5.48に終わったアスレチックスでは活躍のチャンスがあるはずだ。

アスレチックスの先発ローテーションは、現時点でポール・ブラックバーン、JP・シアーズ、ルイス・メディーナ、ケン・ウォルディチャック、メイソン・ミラーといた顔ぶれ。ビードはスプリング・トレーニングでローテ争いに加わり、開幕ロースター入りを目指すことになる。

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