長持ちも4年ぶりに復活 11月23日に「山口天神祭」

▲最後の階段上りは圧巻

 「山口天神祭」が11月23日(木・祝)、古熊神社(TEL083-922-0881)など山口市中心部で開催される。約650年続く、山口の晩秋を時代絵巻で彩る伝統祭事だ。今年は「ふるさと宮野古典保存会」による長持ちも4年ぶりに復活。祭りの行列を華やかに彩る。     

 午後1時、神職と獅子、御網代車(天神様の御神霊)が古熊神社を出発。同時刻に御先乗、小拝司、大拝司、花神子ら神役の行列と、江戸時代の参勤交代を模した備立行列が八坂神社を出発する。両行列は1時20分に札の辻(山口市大市)で合流。長持ちとお稚児さんを乗せた宝恵籠行列もここから加わり、「イ~サ、ヨイシ~」「ヨイトマカナ~」(いさぎよい素直な心でお出迎えしよう)のかけ声とともに街を練り歩く。    

 一行は大市、中市、米屋町、道場門前のアーケード街を通り抜け、2時頃に西門前を黄金町方面へ左折。鰐石の交差点を左折してJR山口駅方面へ進む。JR山口駅前を左折して駅通りを進み、御旅所(天神通り)には3時頃に到着し、祭典が執り行われる。一行はお旅所を3時半に出発し、古熊神社への帰着は4時の予定。その際には重量500キロの御網代車が、50段の石段を一気に駆け上がる。行事終了後には、「お福分け」として、もちまきが行われる。    

 また、同神社境内では、午前10時から子どもたちの剣道大会、奉納相撲大会、合気道奉納演舞、天神うどんのふるまいなどの催しも開かれる。    

 「コロナ禍を乗り越え、今年は長持ちや相撲大会も復活し、再び賑やかな山口天神祭が行える。ぜひ沿道から温かい応援を」と同神社。    

 神役関係者は次の通り。(敬称略)

大拝司=渡邊純忠(宮野上)
小拝司=砂井昭(後河原)
御先乗=真庭維孝(古熊)
花神子=渡辺七世(古熊)

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