「伝えること大事で楽しい」 ジャパネット塚本さん 母校で講演 石木小150周年式典

舞台から降り、子どもたちにインタビューする塚本さん=川棚町立石木小

 創立150周年を迎えた長崎県東彼川棚町石木郷の町立石木小(103人)で19日、記念式典があった。通販大手ジャパネットたかたの専門執行役員で同校卒業生の塚本慎太郎さん(50)が「伝えること」のテーマで講演し「好きなことを伝えることは、すごく大事で楽しい」などと児童に語りかけた。
 塚本さんは1998年入社。通販番組の司会を務め、商品・サービスの魅力や価値を伝えている。講演では、バレーボールに打ち込んだ小学生時代を振り返り、会場の子どもたちに「好きなこと」を聞いて回った。「トンボ」と答えた中田昭義校長には質問を重ね「国内のトンボを全部征服したい」と引き出した。
 塚本さんは「校長先生の話でトンボが好きになり、ここから博士が出るかも」と話し「人の『好き』を知ると話が広がる。好きにはいろんな種類がある。自分の好きなことを考え、1個でも2個でも伝えて」と呼びかけた。
 同校の始まりは1874年、同町岩屋郷川原(こうばる)地区の民家で始まった授業。その後校舎を転々とし、1949年に現在地に移った。記録に残されている卒業生は5113人。式典では児童代表の6年、山中颯太君(12)が「これから伝統を僕たちが引き継ぐ」と誓った。

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