国籍や宗教超えた対話 大切 若者の国際会議「OYWサミット」参加の大学生ら 長崎で帰国報告会

現地での活動について報告する大学生ら=長崎市油屋町、ダイアゴナルラン長崎

 10月に英領北アイルランドのベルファストであった若者の国際会議「ワン・ヤング・ワールド(OYW)サミット」に参加した長崎市の大学生らが17日、同市内で現地での活動を報告した。
 国際団体OYW(本部・英ロンドン)が次世代リーダーの育成、交流を目的に2010年から開き、「若者版ダボス会議」と呼ばれる。ベルファストでは10月2~5日、世界190以上の国・地域から参加した2千人超の若者が食糧危機や教育、平和問題など社会課題の解決に向け議論した。
 報告会を開いたのは、長崎の経済関係者らでつくるOYW長崎協議会(調漸会長)。平和をテーマにした分科会の長崎市開催を目指しており、活水女子大4年の松本海奈さん(21)と長崎大1年の松石歩結さん(18)を派遣した。
 松本さんはロシアとウクライナからの参加者が同じテーブルで議論していたと説明し、「国籍や宗教を超えて話せるのが一番大切」と強調。松石さんは▽マクロな視点で見る▽マインドの変化を大事にする▽人とのつながり-を得たことに挙げ、「今後の大学生活でアクションを起こしたい」と語った。

© 株式会社長崎新聞社