右腕ウッドラフが大人気物件に ブリュワーズからノンテンダーFA

10月に右肩の手術を受けたブランドン・ウッドラフは来季を全休する可能性がある。ブリュワーズはそれを踏まえ、オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇る実力派右腕をノンテンダーFAとしたわけだが、FA市場に出てきたウッドラフはかなりの人気物件となっているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、大多数のチームがウッドラフに興味を示しているという。復活すればエース級の働きが期待できるだけに、複数のチームによる争奪戦が繰り広げられそうだ。

ウッドラフは日本時間11月18日の「ノンテンダー・デッドライン」でブリュワーズから来季の契約をオファーされず、FAとなった。ブリュワーズはノンテンダーFAとする前にトレードも模索したようだが、ほとんど対価を得られないようなトレードを無理に行うより、ウッドラフに所属チームを自由に選ぶ権利を与えることを優先したと言われている。右肩の手術を受け、来季の大部分を欠場することが確実となっているため、獲得を狙うチームは2025年の復活に期待して複数年契約をオファーすることになるだろう。

現在30歳のウッドラフは2019年以降の5シーズンで103試合に先発して595イニングを投げ、41勝23敗、防御率2.93、709奪三振を記録。故障の多い選手のため、規定投球回をクリアしたのは2020年(73回2/3)と2021年(179回1/3)の2度だけだが、2点台の防御率が示す通り、健康時にはエース級の働きを期待できる。2019年と2021年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2021年はサイ・ヤング賞投票で5位となった。

今季のウッドラフは開幕早々に右肩の故障で長期離脱。8月に戦列復帰を果たし、8~9月は合計9試合に先発して4勝1敗、防御率2.59、被打率.170の活躍でチームの快進撃を牽引した。ところが、シーズン終盤に右肩の不安が再燃し、ダイヤモンドバックスとのワイルドカード・シリーズではロースター外に。結局、10月中旬に右肩の手術を受け、全休かどうかはわからないものの、来季の大部分を欠場することが確実となっている。

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