ヒコロヒーが齊藤京子主演「泥濘の食卓」に登場。“純愛モンスター”深愛の人生のキーマン役

ヒコロヒーが、日向坂46・齊藤京子主演のテレビ朝日系連続ドラマ「泥濘の食卓」(土曜午後11:30)に出演することが分かった。

「泥濘の食卓」は、2016年に「悪い夢だといいのにな」で第75回ちばてつや賞大賞に輝いた新進気鋭の伊奈子氏による同名コミックが原作。主人公・捻木深愛(齊藤)がアルバイト先の店長・那須川夏生(吉沢悠)と不倫をし、さらには店長の息子・那須川ハルキ(櫻井海音)、そして店長の妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)にまで近寄っていく。純粋すぎるが故に真っすぐな愛が狂気へと変わっていき、愛する相手の家庭を徐々に泥濘(ぬかるみ)へと引きずり込んでいく“パラサイト不倫”を描く。

ヒコロヒーはお笑い芸人として活躍する一方、ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)、「だが、情熱はある」(日本テレビ系)、「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)や映画「大名倒産」(2023年)などで俳優としても経験を積んできた。そんなヒコロヒーが「泥濘の食卓」で演じるのは、深愛の父の妹である叔母・あかり。“純愛モンスター”深愛を生み出した母・美幸(筒井真理子)の過去が明らかになる第7話の20年前の回想シーンと、現代の深愛の人生を左右する第8話の重要な場面に登場する。

齊藤とヒコロヒーは、2人がMCを務めるテレビ朝日系バラエティー「キョコロヒー」(月曜午後11:45)において、絶妙なテンションでのトークを続けながら2年以上も親交を深めてきた間柄だ。そうした背景もあり、オファーがあった当初は「レギュラー番組で共演している女(=齊藤)の宝物みたいな大切な経験になる現場だと思ったので、お笑い畑の自分が軽はずみに出るのは何かおこがましいのではと思い、断ろうと言いました」と、出演に慎重だったことを明かすヒコロヒー。

だが、出演を決めた後は「回想シーンでは18歳の設定ですと通達されたので、急いで(スキンケア商品の)『SK-II』を顔面にぶち塗るなどしました」と事前準備も万全に挑んだとのこと。最初は少し出演するだけだと聞いていたそうだが、実際に台本を読んでみると齊藤との共演シーンで、台本約3ページにわたる掛け合いがあり「聞いてた話とちゃうくて、キーマンみたいになっている!」と衝撃を受けたという。これには思わず齊藤も「ドラマが一瞬『キョコロヒー』に乗っ取られます」とコメント。

ドラマの撮影現場で齊藤に会った時は「真摯(しんし)に、いい意味でプライド高く、素直に現場と向き合っているなと思いました。なんかの拍子にずっと笑って、笑いが止まらなくなっており『こいつ、しょっちゅうこの状態なってんねやろうな』と思いました」と明かす。一方の齋藤は「『泥濘の食卓』の現場に、いつものヒコロヒーさんがいらっしゃってとても不思議な空間でした」と述べ、「いつもは緊張感のあるシーンが多く、現場にいる時は常に真剣でいましたが、ヒコロヒーさんがいらっしゃって笑顔が多くなったといいますか、良い意味で緊張感が解けてアットホームな雰囲気になりました」と安心感があったことを報告。

あらためてヒコロヒーは「一筋縄でいかない物語を、いろんな角度から共感したりあ然としたりしながら楽しんでいただけるドラマなのかなと思います」と作品の魅力について語り、齊藤も「ヒコロヒーさんが『泥濘の食卓』に入ってくださったことで、ドラマが一層盛り上がり、物語も一変します。原作でも非常に重要なキーパーソンです。また、ドラマ内で一瞬『キョコロヒー』がジャックするところもいろんな意味で面白く異質な空気感が流れるのでは、と思います。ヒコロヒーさんがこのドラマをさらに盛り上げてくださっていると言っても過言ではありません。ぜひぜひ楽しみにしていただきたいです!」と視聴者へのメッセージを寄せている。

なお、第7話には、深愛の母・美幸の義父役でモト冬樹が出演することも発表されている。

11月25日放送・第6話では、ハルキの幼なじみで執拗(しつよう)に彼につきまとう“恋愛モンスター”尾崎ちふゆ(原菜乃華)がやりたい放題の大暴れを見せることに。深愛に対してカッターナイフを振り上げたちふゆは、ハルキに突き飛ばされて階段から転落。腕を骨折するが、病院に駆けつけた夏生に、転んだとうそをつく。その場には深愛もおり、気まずそうな3人の様子に「超泥沼じゃん」と内心喜々とするちふゆ。その後、ちふゆに脅されたハルキには、地獄のような日々が待ち受けていた――。

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