11月20日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているクリプトデータRNF・MotoGPチームは、第20戦バレンシアGPにミゲール・オリベイラ（クリプトデータRNF・MotoGPチーム）を欠場させ、代役にロレンツォ・サバドーリを起用すると発表した。
第19戦カタールGPで行われたスプリントレースにて、オープニングラップの6コーナーでオリベイラがアレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）に追突する形で転倒を喫し、エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ・レノボ・チーム）も巻き込まれるという3台が絡む多重クラッシュが発生した。
その際に右肩を強打したオリベイラは、メディカルセンターに運ばれた後に近郊の病院に運ばれた。精密検査を受けた結果、右肩肩甲骨の骨折が確認されたため、決勝レースを欠場となってしまった。
また、クラッシュを引き起こしたオリベイラにおいては、無責任な行為をしたとして次に出走する決勝レースでロングラップペナルティを科されることが決まっていた。しかし、連戦となる最終戦バレンシアGPも欠場となり、その2日後に同地で開催されるプレシーズンテストにも参加できないことが今回チームより発表された。
オリベイラは、開幕戦ポルトガルGPはクラッシュに巻き込まれて腰を打撲、そして第4戦スペインGPでは転倒を喫した際に左肩を脱臼し、上腕骨に小さな骨折と関節唇を損傷するなど怪我が相次いだシーズンを送っていた。第6戦イタリアGPで復帰後は特に大きな怪我もなく戦っていたが、第19戦カタールGPでの今季3度目の負傷により、最終戦は欠場という形でシーズンを終えることになってしまった。
欠場するオリベイラに変わり、第20戦バレンシアGPおよびプレシーズンテストにはサバドーリが代役として参戦する。アプリリア・レーシングのテストライダーであるサバドーリは、第4戦スペインGP翌日のヘレス公式テストと第5戦フランスGPでもオリベイラの代役を務めていた。
