関西電力、空飛ぶクルマ向け充電器と充電インフラ設備の調査・開発を開始。Vertical Aerospaceと業務提携

Vertical Aerospaceは、英国に本拠地を置き、eVTOL(電動垂直離着陸機)の開発を行う先進的な空飛ぶクルマの機体メーカーだ。2025年の大阪・関西万博ではeVTOL機「VX4」の運航を目指しているという。

空飛ぶクルマ向けの充電インフラ構築にあたっては、対象とする機体の仕様を踏まえた開発が必要だという。そのため関西電力は、本業務提携を通じて、Vertical Aerospaceから充電設備開発に必要な機体情報の提供を受け、その内容を踏まえて充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステムの開発等に取り組むとしている。

これにより得られた空飛ぶクルマに係る知見や成果を、大阪・関西万博での運航や、その後の日本・アジア地域での社会実装に繋げていく方針だ。同社は、Vertical Aerospaceとの業務提携により、機体の仕様を踏まえた充電設備の開発を加速させ、空のモビリティの電化推進を通じたゼロカーボン社会の実現に貢献していくとしている。

関西電力とVertical Aerospaceの業務提携の概要

  • 空飛ぶクルマ向け充電設備(充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステム)の仕様・設計・運用の定義や共同開発
  • 空飛ぶクルマの運航サービスに必要な充電インフラ構築に関する調査や関係企業・省庁との連携
  • 空飛ぶクルマ向けの充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステム等の仕様や規制に関する調査
  • カーボンニュートラルな空飛ぶクルマの運航の検討
  • 空飛ぶクルマの社会受容性及び認知度向上に寄与する取り組み

VX4の主な仕様

▶︎関西電力

▶︎Vertical Aerospace

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