“予定外”のプロ転向も海外への思い変わらず 杉浦悠太はアジアQTに挑戦

プロ初戦は楽しみにな組み合わせ(撮影/谷口愛純)

◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前(21日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

こんなに早く、プロとしての初戦を迎えるとは思っていなかった。前週「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマチュア優勝を挙げた杉浦悠太(日大)は、大会を終えてすぐにプロ宣言。ツアーメンバーの登録を済ませ、今週プロデビューを飾る。

もともと今週は試合の予定がなく、28日からは来季出場権をかけてサードQTに出場するつもりでいた。急きょ出場を決めたため、飛行機とレンタカー、宿の手配と「一日で、やらなきゃいけないことが沢山」。優勝の余韻に浸るヒマもなく、月曜の夜に高知に入った。

ドタバタの中でも、友人や知人から届いた100件以上のメッセージには、移動の合間に返信を完了。「気持ち的にはまだ変わらないけど、プロとしても活躍しなきゃいけない」と、火曜は朝から18ホールを回って開幕に備えた。

カシオは2018年以来3度目(撮影/谷口愛純)

2025年までのシードを確保しても、今週は「優勝を目指して頑張りたい」と2勝目を獲るつもりでやって来た。海外挑戦への思いも変わらず、アジアンツアー参戦を目指してQTに挑戦する。次週の「日本シリーズJTカップ」に出場した後、12月にタイへ飛びファーストステージから参戦。通過すれば年明けに再びタイで行われるファイナルステージが待っている。「もし通ったら、(スケジュールは)考えたい。海外に行きたい思いも強いので」と話した。

前週に続いて同級生がキャディ(撮影/谷口愛純)

まずはプロ初戦となる今週。予選ラウンドは中島啓太、河本力と回る。2人とは、6月「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の予選ラウンドでも同組だった。「やさしい先輩なので、すごく楽しみです」と初日のティオフを待つ。(高知県芸西村/谷口愛純)

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