男性消防監、女性職員に抱きつく セクハラ行為で口頭注意、懲戒処分せず 兵庫・北はりま消防組合

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 北はりま消防組合(本部・兵庫県西脇市)の管理職に当たる消防監の男性(57)が、同じ消防署に勤務する女性職員の体に触れるなどセクハラととれる言動をし、口頭注意を受けていたことが21日、同組合への取材で分かった。

 同組合によると、消防監は4月以降、勤務時間中に給湯室で女性職員に複数回抱きついたほか、食事に誘うメッセージを送信するなどしたという。

 組合には別の管理職から消防監の行為に対する情報提供が寄せられたという。10月11日に消防監に聞き取りを実施したところ、事実と認めたため、同様の行為を繰り返さないよう消防長が口頭で注意した。

 消防監は「セクハラの認識はなく、コミュニケーションのつもりだった」と釈明。同組合によると、被害女性からハラスメントの通報窓口に訴えはなかったといい、被害女性への聞き取り結果なども踏まえて、懲戒処分などは実施しないという。

 同組合は西脇、加西、加東の各市と多可町で構成する。取材に「職員間のハラスメントをなくそうと、年2回の研修を行ってきただけに残念。被害者に申し訳ない」とコメントしている。

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