「みかじめ料返還を」提訴、愛知 山口組系暴力団に露天商組合

 愛知県豊橋市の露天商組合「愛知県東部街商協同組合」は21日、名古屋市内で記者会見し、特定抗争指定暴力団山口組系の組側に対し、2020万6千円の損害賠償を求め、名古屋地裁に提訴したと明らかにした。組合側の代理人弁護士によると、支払ってきたみかじめ料の返還を求める内容で、露天商組合がこうした訴えを起こすのは「全国初」としている。

 代理人によると、組合は長年の慣習として、イベントなどに出店する際、豊橋市に本部を置く組にみかじめ料を支払ってきた。訴訟で返還を求めるのは証拠で立証できる額とし、2019年から約4年間のみかじめ料に限定。「祭礼などの売り上げから違法に収奪された」と主張している。

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