浦和がスコルジャ監督の退任を発表…ACL制覇、J1は優勝消滅も現在3位「最後まで一緒に闘いましょう」

退任が発表された浦和のマチェイ・スコルジャ監督[写真:©超ワールドサッカー]

浦和レッズは21日、マチェイ・スコルジャ監督(51)が2023シーズン限りで退任することを発表した。

今季から浦和の指揮を執っていたスコルジャ監督は、延期となっていた2022AFCチャンピオンズリーグ決勝を制し、クラブに5大会ぶり3度目の戴冠をもたらした。

組織された守備をベースに、今季の明治安田生命J1リーグではここまで最少の「24」失点。初のJリーグ挑戦でも3位に付けた。

一方で、決定力不足の解決策を打ち出せず、12日の第32節、ヴィッセル神戸の敗戦を受けて優勝は消滅していた。

スコルジャ監督はクラブ公式サイトを通じ、コメントを残している。

「今シーズンをもって、浦和レッズの監督を退任することを決断しました」

「浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました」

「決断にあたっては、クラブと多くの時間をかけて話し合いを重ねてきました。シーズンを通じて私に寄り添い続け、そしてこの決断を尊重してくれた土田SD(スポーツダイレクター)や西野TD(テクニカルダイレクター)にはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います」

「浦和レッズというクラブは、素晴らしい人たちによって形作られています。選手、チームスタッフ、クラブスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんが、特別なおもいをもって関わっているクラブです。私はこの素晴らしいクラブに、大きなリスペクトを抱いています」

「私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。リカルド(ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています」

「まだ、シーズンは終わっていません。だから今は、さよならは言いません。幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう」

スコルジャ監督はこれまでポーランド代表のアシスタントコーチを務めた他、同国内のヴィスワ・クラクフ、レギア・ワルシャワ、レフ・ポズナン、ポゴニ・シュチェチンなどを指揮。また、サウジアラビアのエティファク、U-23UAE代表でも指揮を執っていた。

2021年4月からはレフ・ポズナンの監督に復帰も、2022年6月に個人的な理由で退任。フリーの状態が続いていたが、2022年11月に浦和への就任が発表されていた。

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