J1湘南FW大橋祐紀「自分たちはチャレンジャー」 残留懸け大一番、学生時代から知る横浜FC岩武との対戦心待ち

4戦連発と好調の湘南・大橋=馬入グラウンド

 J1残留争いは最終局面に入った。25日、ニッパツ三ツ沢球技場で17位湘南と最下位横浜FCの直接対決が行われる。4戦負けなしの湘南をけん引するのは目下4戦連発中のFW大橋祐紀(27)。一方、ホームの横浜FCはその大橋を大学時代から知るDF岩武克弥(27)を軸に対策に余念がない。今季最後の「神奈川ダービー」は早くも熱い火花が散っている。

 来季の生き残りをかけたシーズン終盤で4戦連発と頼もしい。次はライバルとの直接対決。湘南のFW大橋祐紀(27)は「勝つことだけを考えたい」と短い言葉に力を込めた。

 プロ入り後は度重なるけがに泣かされてきたが、5年目でいよいよ覚醒の時を迎えた。開幕戦で自身初のハットトリックを決めると、負傷から復帰した後半戦だけで10得点。「調子が良い悪いとかプロの世界では言ってられない。毎試合全力を尽くすだけ」。上り調子のストライカーには、仲間からの信頼とともにラストパスも集まる好循環が生まれている。

 横浜FCの最終ラインに構える岩武は中大時代に関東リーグで火花を散らし、全日本大学選抜ではチームメートとして戦った仲。「いい選手なので戦えることが楽しみ」と対戦を心待ちにする。

 「自分たちはチャレンジャーとして戦う姿勢を持たないといけない」という敵地での大一番。「勝利に対する泥臭さや執着心を出したい」。チームのために5戦連発のネットを揺らす。

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