ヴィッセル神戸、次節にも初V 練習公開、25日ホームで名古屋戦 9得点10アシストの武藤「このビッグウエーブに乗らない手はない」

優勝への強い思いを胸に練習する神戸のFW武藤=神戸市西区、いぶきの森球技場

 J1首位で次節にも初優勝が決まる可能性のある神戸は21日、いぶきの森球技場(神戸市西区)でメディア向けに練習を公開した。今季、全試合に出場する元日本代表FW武藤は「笑って終われるようにベストを尽くしたい」と戴冠への決意を口にした。

 25日に本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)である名古屋戦を含め、今シーズンは残り2試合。勝ち点2差で2位の横浜Mが24日の試合で負けか引き分けに終わり、神戸が名古屋に勝てば、クラブ創設29年目にしてリーグ初タイトルに輝く。

 武藤は前節の浦和戦で相手選手と接触した際に背中から落ち、15日の公開練習に姿を見せなかったが、この日は全メニューを消化。「名古屋戦には100%の状態で入れる」と不安を一蹴した。

 加入3年目。FW大迫、MF山口、DF酒井とともにワールドカップ(W杯)を経験した「四天王」の一角を占め、互いに高め合ってきた。「意見がぶつかることもあるが、食い違ったまま試合に臨んだことは一度もない」。勝つために団結し、9ゴール10アシストの大活躍でチームの首位争いに貢献してきた。

 「このビッグウエーブに乗らない手はない。逃したら次はないと思ってやらないといけない」と武藤。鬼気迫る31歳が神戸に歓喜をもたらす。(有島弘記)

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