不登校児童生徒の支援策協議 岡山市総合教育会議、事例報告も

 岡山市の教育施策を話し合う市総合教育会議が21日、市役所で開かれ、増加する不登校の児童生徒への支援策について協議した。

 大森雅夫市長、三宅泰司教育長、教育委員ら計12人が出席。三宅教育長が2022年度に新たに不登校となった児童生徒数や、連続的に欠席した子どもへの家庭訪問、個別の支援計画による学習指導といった支援策について説明した。

 具体的な取り組みも報告され、不登校の兆候が見られる児童をサポートする「校内支援教室」を本年度開設した吉備小の奥橋健介校長は、支援教室で過ごす児童の様子を紹介。不登校の児童を受け入れる市の支援教室「そよかぜ平福」(南区三浜町)の小亀昌子室長はICT(情報通信技術)を活用した取り組みを踏まえ「自宅で過ごす子どもとつながる工夫もしたい」とした。

 教育委員らは「その子の一生を見据えた支援が重要」「中学校との連携も求められる」などと述べた。

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