犬が苦手な『ニオイ』6選 嫌いな理由とは?逆に好きな匂いは?

犬が苦手な「ニオイ」

人間には香りの好みがありますが、犬にもニオイの好き嫌いはあるのでしょうか?

ここでは、まず犬がどんなニオイが苦手なのかご紹介します。

1.柑橘類

レモンやライムなど柑橘類のニオイは、その爽やかさから芳香剤やアロマとしても人気がありますが、犬にとっては苦手だと感じやすいニオイです。

柑橘類の皮に多く含まれる「リモネン」という成分が犬の鼻には刺激が強すぎるといわれています。

なかには柑橘類のニオイが平気な犬もいるようですが、愛犬が嫌がる場合は柑橘系のニオイがする物は近づけないようにしましょう。

2.タバコ

犬はタバコのニオイも好きではありません。タバコの煙のニオイは犬に刺激が強く、嗅ぐとストレスになってしまうようです。

受動喫煙による健康被害も懸念されるので、愛犬がいる部屋ではタバコは吸わないほうが良いでしょう。

3.お酢

ツンと酸っぱい「お酢」のニオイも犬は苦手としています。

お酢の刺激臭を犬が嫌うことを利用し、噛み癖対策として噛まれたくない場所にお酢のスプレーをかけるしつけ方法もあるほどです。

4.化学物質

化学物質でできている製品のニオイも犬は苦手としています。

例えば、化粧品や香水、整髪料のニオイや、パーマ剤、マニキュア、一般的な塗料には、さまざまな化学物質が使用されており、なかには犬の健康に影響を及ぼすものもあります。

化粧品や整髪料などは、普段出しっぱなしにしがちな物ですが、犬には近づけないように気を付けるようにしましょう。

5.香辛料

人間が好んで食べる「香辛料」のニオイも犬は苦手としています。

  • 唐辛子
  • からし
  • わさび
  • 山椒
  • コショウ

上記のような家庭でもよく使われる香辛料であっても、犬にとってはニオイの刺激が強すぎます。

誤って食べてしまった場合、下痢や嘔吐をする可能性があるので、香辛料は犬の手が届かない場所に保管しましょう。

6.ハッカやペパーミント

犬はハーブの一種である「ハッカ」や「ペパーミント」のニオイも苦手です。

ハッカを嗅いだ時のスースーするニオイ、いわゆる「メントール臭」は刺激が強いため、犬は好きではありません。

とはいえ、薄めたハッカ油は安全性の高い虫よけスプレーとして犬にも使用できますし、アロマのペパーミントは犬の車酔いを抑える効果があるといわれています。

もし愛犬にハッカやペパーミントを使用したい場合は、様子を見ながら必ず希釈して利用するようにしましょう。

犬が好きな匂い

犬が苦手なニオイをご紹介しましたが、ここからは逆に犬が好きなニオイも紹介していきましょう。

犬が好きなニオイとして代表的なのは次のものです。

飼い主の匂い

犬は飼い主さんのニオイがとにかく大好きです。

お留守番をしている時でも飼い主さんの服や毛布を嗅ぐと、「ご主人のニオイがする~♡」とても安心します。

食べ物の匂い

犬が好きなニオイといえば、食べ物を思い浮かべる方も多いでしょう。

食べ物の中でも特に、肉や魚といったタンパク質や甘い物のニオイに犬は強く反応するといわれています。

人間がクサイと感じる匂い

人間にとってはクサイと感じる生ゴミや排泄物、汗の匂いなども犬にとっては大好きなニオイの一つです。

「どうしてそんな臭いものが好きなの!?」と飼い主さんは思うかもしれませんが、犬はもともと肉食で狩りをしていた動物。有機物(動植物の体を構成する物質)のニオイ、つまり獲物から香るようなニオイが大好きなのです。

干からびたミミズのニオイ

犬が「干からびたミミズのニオイ」が好き、というのも有名な話しです。

干からびたミミズが発する物質のニオイは、犬にとってとても魅力的なんだそうですよ。

まとめ

犬が苦手なニオイと好きなニオイを紹介しました。

犬は嗅覚がとても優れているので、強すぎる香りは愛犬の側では使わないほうが良いでしょう。

アロマや芳香剤を使う時は、愛犬に害が及ばないように種類や量に気を付けて楽しむようにしてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

© 株式会社ピーネストジャパン