浮気しなくてよかった…夫たちが踏みとどまった瞬間 #9「結局大変な思いをするのは自分」

夫婦生活を続けていく間には、ふとした出来心から浮気を思いつく瞬間もあります。

ですが、安易な気持ちで一線を超えてしまうと、重い罪悪感に苦しんだりいずれ妻にバレて離婚話に発展したり、いいことは何もありません。

浮気に走ろうとした夫たちは、何がきっかけで踏みとどまったのでしょうか。実録エピソードをご紹介します。

「ずっと仲のいい男友達がいて、バーで働く女性と浮気しているのは知っていました。

『妻は俺のことを男として見てくれないから』といつも言っていて、子どもが3人いれば育児で大変だろうしそんな余裕は奥さんのほうにもないだろう、とは思っていましたね。

うちも2人の子どもがいて毎日てんやわんや、妻の金切り声に子どもたちの嬌声に、夫婦として落ち着いた時間を過ごすなんてなかなか叶いません。

それでも家族のためにと俺は仕事をがんばっていたけれど、ある日妻が『○○さんのとこ、クルマを買い替えるって。稼ぎがあるといいよね』と話す姿にカチンときてしまい、『稼げない夫で悪かったな』と言い返して喧嘩になりました。

その男友達に電話して愚痴っていたら飲みに誘われて、冷めた空気の妻を置いてキャバクラに行ったのが間違いでした。

そこで俺についてくれた女性と話がはずみ、帰るときに連絡先を交換してとお願いされて、妻へのモヤモヤもあって別の女性と仲良くなれたことに有頂天になってしまい。

男友達から『たまには妻以外の女性もいいだろう』と言われ、『これくらいなら浮気じゃないし』と自分を納得させて、それからは毎日女性とやり取りをしていましたね。

『同伴してほしい』とお願いされ妻に嘘をついて出かけたのですが、女性に食事をおごりそのままお店で過ごすとそこそこ大きな額のお金を使うのですよね。

空っぽの財布を見たときに血の気が引き、『こんなことは続けられない』と思いました。

お金がないことに気づいた妻が『何に使ったの?』と聞いてきたけれど言えるわけがなく、バツの悪さと後ろめたさと、一時のイライラでキャバクラの女性とつながりを持ったことを後悔しましたね……。

キャバクラの女性とはフェードアウトしたけれど、女性は仕事でやっているのだから何の罪もなく、俺が悪いと思っています。

妻とは何とか仲直りして以前の生活に戻りましたが、二度と飲み屋には行かないと決めています」(37歳/製造)

妻との不仲から浮気に走る人は多いですが、そのときの感情で別の女性と親しくなると、冷静になってからその人と関係を続ける大変さに気がつくこともあります。

特に接客業の女性の場合は下心があっても責められないため、結局大変な思いをするのは自分であり、またその結果妻に嘘をつく情けなさも抱えます。

正常じゃない気持ちで結ぶ人間関係にはリスクがつきもので、怒りがあるときほど別の異性に目を向けるのは危険であることを、肝に銘じたいですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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