【MLB】ヤンキースとジャイアンツが「韓国のイチロー」イ・ジョンフに興味

写真:今オフMLB移籍を目指す「韓国のイチロー」イ・ジョンフ©Getty Images

今オフポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す、KBOキウム・ヒーローズのイ・ジョンフ(李政厚)について、ヤンキースとジャイアンツが獲得に名乗りをあげる球団に含まれているという。

MLBの公式メディア「MLB Network」のジョン・モロシ氏が番組の中で語った。

イ・ジョンフは現在25歳の中堅手。高卒1年目の2017年から2022年まで6年連続打率.300以上、特に2020年から2022年までは3年連続でOPS.900以上をマークした韓国屈指の安打製造機であり、「韓国のイチロー」との異名もある。

特に2022年シーズンは627打席で23本塁打を放ち、OPS.996、wRC+(平均を100とした時の打撃貢献)174を記録するなど大活躍を見せ、首位打者、打点王、最多安打のタイトルを獲得。自身初のMVPにも選ばれた。

また、守備面でも2018年から5年連続でゴールドグラブ賞に選ばれるなど、高い評価を受けている。

今季はWBCに韓国代表として出場し、日本戦では4打数2安打。第2打席ではダルビッシュ有(パドレス)から打球速度99.5マイルのシングルヒット、第4打席では松井裕樹(楽天)から106.5マイルのライナーを放つなど、高いレベルの投手相手にも対応できることを改めて示した(データはBaseball Savantより)。

その後KBOでのシーズンでは7月末に左足首の負傷で手術を受けシーズン終了となったが、来季のスプリングトレーニングには出場できる見込みのようだ。

MLBの契約情報サイト「MLB Trade Rumors」のアンソニー・フランコ記者は他リーグからのFA選手特有の不確定要素こそあれど、25歳という年齢と打撃技術、そして契約規模を考えればイ・ジョンフは今オフ屈指のFA外野手だと指摘する。フランコはジャイアンツやヤンキースだけでなく、外野手を必要とする他球団、たとえばマリナーズやロイヤルズ、ナショナルズといった球団が獲得争いに絡んでくる可能性はあるとしている。

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